乾燥は大敵!?肺を潤す食材をご紹介
今回は、冬に悩まされる「乾燥」についてご紹介です。
なぜ乾燥すると風邪をひきやすくなるのか?身体の中から乾燥を防ぐにはどうしたらいいのか?などを簡単にご説明するので、これからの乾燥の時期に備えましょう!
「乾燥」によって全身に【気】が行き届かず体調不調に!?
乾燥することで皮膚がかさかさしたり、喉がイガイガするなど、様々なところにダメージが出て老若男女問わず乾燥は天敵なのではないでしょうか。
しかし、乾燥することで引き起こすダメージはこれだけではありません。「肺」にも影響を与えて体調不良を起こしやすくなるのです。
なぜ乾燥が体調不調を引き起こす原因になるのか、東洋医学(中医学)の考え方で簡単に説明いたします。冷たく乾燥した空気が鼻や口から入ると、潤いを好む「肺」がダメージを受け、身体のエネルギー源である「気」が全身に運べなくなってしまうのです。
「肺」は、呼吸を利用して全身に「気」(エネルギー)を運ぶ働きがあるのですが、「肺」の働きが低下することで全身に「気」が運べなくなり、結果として体調不調を招いてしまいます。
乾燥の時期に元気な人と体調を崩してしまう人の違い
しかし、乾燥している季節に体調を崩さず元気な人はたくさんいますよね。乾燥時期に元気な人と体調を崩しやすい人の違いは様々考えられますが、「肺」が弱っているか元気かの違いも理由の1つです。
風邪を引きやすい人は、「肺」の潤いが不足している場合があります。喉や皮膚だけでなく、「肺」もしっかり潤いを与えてあげることで健康な身体をつくってあげましょう!
肺を潤す食材はたくさん!
「肺」を潤す方法はとても簡単。食べ物で気軽に潤すことができます。一部ご紹介いたしますので、冬の食卓にぜひ取り入れてみてください。
根菜類(人参、れんこん、大根、など)
その他野菜(ほうれん草、エリンギ、かぶ、山芋、など)
果物(ぶどう、柿、干し柿、なし、金柑、みかん、りんご、バナナ、など)
乳製品(卵、豆乳など)
その他(白きくらげ、氷砂糖、はちみつ、白ごま、松の実、クコの実、銀杏、オリーブ、百合根、など)
見ていて勘付いた方もいるかもしれませんが、白い食材は肺を潤すと言われています。季節の食材でもある食べ物は栄養価も高いので、積極的に摂り入れてみてはいかがでしょうか。
人参とほうれん草の胡麻和え、豆乳鍋、氷砂糖を使った果物のコンポート、松の実やクコの実が入ったミックスナッツなど、いろいろな料理に摂り入れやすく、摂取の仕方も数多くて、飽きない食材ばかりなのも嬉しいですね。
しかし、注意することが2つあります。
生の果物には注意!
生の果物は消化の働きを弱らせてしまう場合もあるので、なるべく加熱したりはちみつなどでマリネにするなど、一工夫するのがおすすめです。
摂取しすぎ注意!
肺を潤す食材を摂りすぎると、むくみにつながる可能性もあります。適度に身体と相談しながら取り入れてください。
絶対だめ、というわけではないので頭の片隅でちょこっと意識してくださると幸いです。
まとめ
乾燥によって体調を崩してしまう原因と、肺を潤す食材についてご紹介いたしましたがいかがでしたか?
東洋医学では、乾燥は「肺」の働きが低下することで全身にエネルギーを運べなくなり、体調不良を引き起こしてしまうとされています。今回ご紹介した食材を積極的に摂るように意識して、冬の乾燥も元気に乗り越えましょう!
また、鍼灸で筋肉をほぐすことでより元気な身体になるので、ご興味がある方はぜひ当院へお問い合わせください。
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